アンディー・ウィアーの「火星の人」を今更読んだ
有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。ところが――。奇跡的にマークは生きていた!? 不毛の惑星に一人残された彼は限られた食料・物資、自らの技術・知識を駆使して生き延びていく。映画「オデッセイ」原作。
・タイムライン
・「オデッセイ」の原作こと「火星の人」をいまさら読んだ。
・食糧問題に一息つけて交信手段を確保したところで前半25%
・地上と交信しつ作業していたら、エアロックが吹っ飛んでジャガイモ計画がご破算。NSA主導のサプライ計画も失敗。ローバー改造中に地上と交信途絶したところまでで75%終了
・最終25%で嵐から脱出して最終目的地到着。MAVで打ち上げられてインターセプト成功の大円団
・大ネタの火星でのサバイバルのために序盤終盤は通信手段を制限させて主人公にあれこれトライ&エラーさせている。逆に言うと通信の確保された中盤以降漂うNASAのラジコン感はちょっと残念。
・NASA長官テディがシナリオ上の都合で「失敗する役の人」みたいになってるのがかわいそう。
・工程切り詰め決定したら、それによりサプライ打ち上げ失敗。ミッチ・パーネル・マヌーバ案を廃案にしたら、ヘルメスが叛乱と尽く博打が裏目に出続ける。あの世界で後世作られたドキュメンタリーでボロクソにけなされそうやなって
・この人に限らずワトニー以外の登場人物はワンタスクしか印象に残らないのはおそらく意図的にやってるんだろうし、面白いサバイバルものを書くときのキモなのかなあと思った。
・ここまで書いておいてなんだけど、読んだ印象だけだと、火星でサバイバルと言うよりは火星成り上がり出世譚みたいな印象が強い。読書中に感じた全能感もそこらへんから来てるのかなあと。